私の中には闇があります。
嫉妬、憎悪、怒り、狡さ、嘘。
それらを持つことは人間として当たり前なことだと思います。
今まで、自分の中の闇を少しでも小さくしようと、しなければならないと思っていました。
闇にのまれ、自分の中にこんな醜い部分があるのかと、絶望的な気持ちになりました。
私は、闇を知っているから闇の中の人間が見えるのです。
暗さに慣れた私の目は、闇の中で抜け出せずにいる人がわかるのだと思います。
私にも光は見えません。
暗闇にいる人と手を取り合い、暗闇の恐怖に耐えながら目をこらしていけば、お互いの顔は見えてくるでしょう。
すすむべき道が見えてくるかもしれません。